2012/11/28

ルームシェア







ローガン「不動産屋?」

ララ「そう。ローガン、知り合いに不動産屋がいるって言ってたでしょう?」



















ローガン「ああ。」

ララ「紹介してほしいの。アイビーにもね。」

ローガン「引っ越すのか。」

ララ「ええ。」













ララ「さすがにラトの分の家賃、二人で半分払うことになるとちょっと金銭的にね。」

ローガン「たしかにな。」

ララ「それに私とアイビーとじゃ、仕事の時間が真逆すぎて、一緒に暮らしててもほとんど顔合わせないことになるし。」

ローガン「そうか。」













ローガン「二人とも、一人暮らしか?」

ララ「う~ん。私はなるべくはシェアハウスを探そうと思ってるの。」

ローガン「シェアハウス?知らないやつと?」

ララ「私には一人暮らしはいろいろ不安も多いし・・・。それにこんな仕事だからセキュリティーがきちんとしてるところか、大勢で住んでるほうが安心なのよ。」

ローガン「・・・だったら俺と一緒に住むか?」

ララ「え?」









ローガン「ディーンと一緒に家見て回ってたとき、ちょうどいいマンションみつけたんだ。古いけどセキュリティーもしっかりしてて、俺にはピッタリだったから引っ越し考えてたんだよな。でもちょっと広すぎて、部屋が余るんだよ。」

 
ララ「あなたも引越しなんて、みんなそういうタイミングなのかしらね。」

ローガン「そうだな。お前が一緒に住むなら、敷金とかはとらないし。部屋も、俺が広いほう使わせてもらう代わりに1/3でいいよ。」












ララ「ホントに?それすごく助かる。」

ローガン「ああ。」

ララ「ちょっと・・・考えさせてもらってもいいかしら?」

ローガン「もちろん。部屋みてから決めていいし。」

ララ「そうね。」












ローガン「そうなったら俺のところ空くから、アイビーうちに引っ越せばいいんじゃないか?」

ララ「ローガンのマンションにアイビーが?」

ローガン「ああ。俺が大家に直接交渉できるから仲介料いらないし、それにうちならセキュリティーもしっかりしてるからアイビーも安心だろ。」














ララ「たしかにそうね。アイビーはあなたのマンション来たことあるの?」

ローガン「ない。」

ララ「じゃあ一度見に行くようにいっておくわね。」

ローガン「そうだな。もし嫌だったら不動産屋紹介するから。」

ララ「ええ。お願いするわ。」

































ジーナ「でもまさかあんなところで出会うなんて・・・。人生ってわからないものね。」

ディーン「そうだね。」

ジーナ「あなたのこと・・・気になっていたのよ。夫に強引に引越しを強要されてしまったから・・・。」

ディーン「やっぱりそうだったんだね。」












ディーン「今も、だんなさんと?」

ジーナ「いいえ。あのあと2年後に・・・あの人はマフィア同士の抗争で亡くなったのよ。」

ディーン「え・・・?」

ジーナ「私は皮肉にも未亡人となったの。それからこの街で夜の仕事をして暮らしているわ。」

ディーン「そうだったんだ・・・?」













ジーナ「でもね、今は幸せよ。私、10歳も年下の恋人がいるの。」

ディーン「ホントに?」

ジーナ「うふふw あなたと出会ってから年下好きになったのかしらね。でもとっても素敵な人よ。今働いてるスナックで出会ったんだけどね。結婚しようって言ってくれてるの。」
















ディーン「そうなんだ?おめでとう。」

ジーナ「ありがとう。今は結婚資金をためるために昼間の仕事とスナックで忙しいけどね。」

ディーン「大変だね。」

ジーナ「ディーンは?この前一緒にいた子、彼女なんでしょう?」

ディーン「うん。幼馴染だから付き合いは長いんだけど、交際をはじめたのは3年前なんだ。」
















ジーナ「そうなの。幼馴染だなんて素敵ね。女の子なら誰でもあこがれるシュチュエーションじゃない?」

ディーン「そうかな。」

ジーナ「そうよ~。結婚とかは考えてるの?」















ディーン「うん。最近同棲はじめたばっかりなんだ。ちゃんと順番を追ってからと思ってて。」

ジーナ「相変わらず真面目なのね。」

ディーン「そうかな。普通だと思うけど。」
















ジーナ「彼女のこと、大事にしてねディーン。」

ディーン「うん。もちろん。」

ジーナ「私・・・あなたに感謝してるのよ。」

ディーン「え?」















ジーナ「私は若いあなたを弄んで傷つけたわね。心も体も。」

ディーン「そんなこと・・・。」

ジーナ「でも私、あなたと一緒にいた時間は、すごく満たされてたわ。あなたに愛されてるって思えたから。」

ディーン「ジーナさん・・・。」














ジーナ「女って勝手よね。ごめんなさいねディーン。」

ディーン「いや・・・。俺も・・・いい経験したと思ってるし。ジーナさんのこと、本気で好きだったから。」

ジーナ「若かったものね。でも、大人になると愛だけじゃ突っ走れないのよね。私にはあなたが眩しすぎたわ。」














ディーン「たしかに・・・愛だけじゃ突っ走れないな。この年になってみたら。」

ジーナ「ふふっw あなたも大人になったわねディーン。」

ディーン「もう26だからね。さすがに大人にならないとw」

ジーナ「そうね。」














ジーナ「それにしても、あいかわらず甘いものが好きなのねw」

ディーン「ははっw 覚えててくれたんだ?」

ジーナ「ええ。あなたが来るときはいつもケーキを買って一緒に食べてたもの。私太っちゃったんだからw」

ディーン「そうだったんだ?ごめんw」














二人の笑い声は届かない。
ただ楽しそうな雰囲気は遠くからでも見てとれた。



















ラトーシャ「・・・・。」





















アイビー「おまたせ~。」

ララ「お風呂、もっとゆっくり入っててもよかったのに。」

アイビー「でも話があるって言われたら気になっちゃってw」

















ララ「たしかにそうねw ごめんなさい。」

アイビー「ううん。それで?引越しのことだよね?」

ララ「そう。ローガンに話したのよ。」

アイビー「ローガン、なんだって?」















ララ「一緒に住まないかって。」

アイビー「え?ララと?」

ララ「そう。ローガンちょうど引越しを考えてたんですって。」

















アイビー「そうなんだ?なんだかみんな時期がかぶっちゃったね。」

ララ「ディーンと家回ってたときにいいマンションがみつかったらしいんだけど、広くて部屋が余るらしいのよ。それでちょうどいいからルームシェアしないかって。」

アイビー「へぇ~。いいね。ローガンなら安心だし。」














ララ「ええ。それで今度そのマンションを見に行くことになったの。」

アイビー「そっか~。家賃は?折半するの?」

ララ「ローガンが1/3でいいって言ってくれてるの。」

アイビー「それいいね。マンションならここよりは高いだろうけど、街にも近いし。」

ララ「ええ。」












ララ「それでね。ローガンが引っ越したら、アイビーがローガンのマンションに来ないかって。」

アイビー「ローガンのマンション?」

ララ「ええ。街中にあってセキュリティーも万全だし、ワンルームでちょっと狭いけど一人にはちょうどいいわよ。」

アイビー「そうなんだ?」

ララ「それにローガンのところなら大家さんに直接交渉してくれるらしいから仲介料いらないそうよ。」













アイビー「ホントに?それいいな。見に行ってみたい。」

ララ「今度遊びに行ってみるといいわよ。ローガンもおいでって言ってたし。」

アイビー「うん。そうしてみる。」

ララ「アイビー、本当にロミオさんと同棲はしないの?」












アイビー「うん。同棲する気は・・・ないかな。・・・お互いに。」

ララ「そう・・・。」

アイビー「うん。」


















ララ「うまくいってるの?ロミオさんと。」

アイビー「うん。うまくいってるよ。」

ララ「そう・・・。ならよかった。」

アイビー「うん。」















アイビー「ローガンに連絡してみるね。」

ララ「そうね。そうしてちょうだい。」

アイビー「うん。」






2012/11/25

心の闇



この記事には卑猥な表現が含まれています。
読まれる方は自己責任でお願いします。

第68話 心の闇

2012/11/22

宿命







平日の午後、仕事が休みのアイビーは一人自宅でテレビをみていた。
アイビーの携帯電話が鳴る。
テレビの音量を小さくする。



















アイビー「ジーン・・・?」





















アイビー「もしもし。」

ジーン『アイビー?俺、ジーンだけど。』

アイビー「うん。どうしたの?」

ジーン『今日休みだろ?なにしてた?』















アイビー「家でテレビみてるよ。ジーン仕事は?」

ジーン『撮影中止になったんだ。』

アイビー「そうなの?」

ジーン『うん。暇だったら、夜にでも呑みにいかない?』

アイビー「うん。いいけど・・・。」












ディーン「じゃあ今日は同棲祝いに乾杯だな。」



















ラトーシャ「同棲してからもう2週間も過ぎたよ?」

ディーン「いいんだよ。外に呑みに来るのも久しぶりだろ?」



















ラトーシャ「そういえばそうだね。ディーン、最近仕事忙しそうだし・・・。」

ディーン「あ~、今流行ってる風邪のせいで、外来がすげえ多いんだよ。ホント参るわ。」

ラトーシャ「そうなんだ?移らないように気をつけてね。」














ディーン「体が資本だしな。気つけるよ。」

ラトーシャ「うん。」


















ジーナ「ディーン・・・?」


ふいに名前を呼ばれてディーンが振り返る。


















ディーン「ジーナ・・・さん?」

ジーナ「やっぱりディーンね!懐かしいわ~。大人っぽくなったわね~。」

ディーン「ジーナさん、今この街に住んでるの?」

ジーナ「ええ。スターライトショアから、ブリッジポートに引っ越してたのよ。」













ディーン「そうなんだ?」

ジーナ「ディーンは?」

ディーン「俺は聖ひ臓病院に勤務してるんだ。」

ジーナ「そうなの?お医者様になったのね。あなたらしいわ。」













ラトーシャ「 (どこかで見たことあると思ったら・・・この人ディーンの・・・・。) 」




















ジーナ「私待ち合わせ中なの。もういかなくちゃ。」

ディーン「そうなんだ?」

ジーナ「ごめんなさいね、お友達と一緒のところ。」

ディーン「ううん。大丈夫だよ。」

ジーナ「番号、変わってない?電話してもいいかしら?」

ディーン「うん。変わってないよ。」

ジーナ「そう。じゃあ連絡するわね。会えてよかったわ。」

ディーン「俺も。じゃあまた。」

ジーナ「ええ。またねディーン。」









店の奥へと向かうジーナ。
その後姿を見送る。




















ディーンが再び席につく。


ラトーシャ「知り合い・・・?」


















ディーン「ああ。大学の頃のね。」

ラトーシャ「そうなんだ・・・?」

ディーン「ラト、おかわりは?」

ラトーシャ「あ・・・うん。じゃあ同じのもらおうかな。」














ディーン「すいません。これと同じのを。」

バーテンダー「かしこまりました。」

ラトーシャ「 (ディーン・・・嘘ついた・・・・。どうして・・・・?) 」

















アイビーを降ろしたタクシーが走り去る。





















ドアが開いてアイビーが店内に入ってくる。


マスター「いらっしゃ~い。」

アイビー「こんばんは~。」
















アイビー「ごめんね遅くなって。なかなかタクシーがつかまらなくて。」

ジーン「俺も今来たところだから大丈夫だよ。」

アイビー「ジーン、この店知ってたんだね?」
















ジーン「マロンちゃんに連れて来てもらったんだ。」

アイビー「やっぱり。そうじゃないかと思ったw」

ジーン「たまり場なんだな。ここ。」

アイビー「うん。居心地いいんだよここ。」

ジーン「わかるw」













ジーン「結婚式、どうだった?」

アイビー「サムちゃんとお兄ちゃんの?すっごく素敵だったよ~。もう感動しちゃった~。」

ジーン「そうか。いいな。俺も見たかったな。」

アイビー「出会うのが遅かったねw 招待状もらえなかったのか。」

ジーン「ああ。なんかさみしいぞ。」

アイビー「あははw どんまいだね。」









ジーン「誘っても平気だった?」

アイビー「え?」

ジーン「いや、二人きりだしさ。」

アイビー「あ~、うん。大丈夫。」

ジーン「そっか。まぁ、仕事仲間だしな。」

アイビー「そうだね。」

ジーン「うまくいってるのか?ロミオさんと。」









アイビー「うん・・・。うまくいってるよ。」

ジーン「そうか。つきあってどのくらいなんだ?」

アイビー「3年・・・かな。」

ジーン「へぇ~。ロミオさんって、30くらいか?」

アイビー「うん・・・31。」












ジーン「じゃあそろそろいい年だな。」

アイビー「ジーンは?いい人いないの?」

ジーン「俺まだこっちに来てまもないし。今は仕事でそれどころじゃないな。」

アイビー「そっか。むこうにいたときは彼女いたんでしょ?」

ジーン「う~ん。彼女、ってちゃんと呼べる人はいなかったかな。」

アイビー「そうなんだ?」





 



アイビー「ジーン、モテたでしょ?」

ジーン「そんなことないぞ?」

アイビー「嘘。絶対モテてた。」

ジーン「いや。むしろ俺はなんか周りゲイの人多くて・・・w」

アイビー「やっぱりファッション関係って海外でもゲイの人多いんだねw」

ジーン「そうなんだよw だから俺も勘違いされたりしてさ。」

アイビー「そうなんだ?w」









2時間が過ぎた。


アイビー「ホントに?」

ジーン「うん。マジであのときは焦ったよ。」

アイビー「あははw 想像したら笑えるw」

ジーン「今じゃ笑い話だけどな。あのときはホントやばかったんだって。」

アイビー「そうかもねw」











アイビーの携帯電話が鳴る。


アイビー「ちょっとごめんね。」

ジーン「うん。気にしないで。」

アイビー「すぐ戻るね。」














アイビーが化粧室の前まで移動して電話に出る。


アイビー「もしもし。」

ロミオ『俺だ。』

アイビー「うん。どうしたの?」

ロミオ『今なにしてる?』












アイビー「友達と呑んでる・・・。」

ロミオ『マスターの店か?』

アイビー「なんでわかるの?」

ロミオ『流れてる音楽。』

アイビー「あ・・・そっか。」













ロミオ『じゃあ。』

アイビー「ロミオ。」

ロミオ『なんだ?』

アイビー「あとで行っていい?」

ロミオ『ああ。』

アイビー「じゃあ・・・またあとでね。」

ロミオ『じゃあな。』










携帯を切る。





















アイビーがジーンの元へ戻る。


アイビー「ごめんジーン。私、そろそろ帰らないと。」


















ジーン「そっか。ごめんな、つき合わせて。」

アイビー「ううん。私も暇してたし。すごく楽しかった。」

ジーン「また誘ってもいいかな?」

















アイビー「うん。」

ジーン「明日は?仕事?」

アイビー「うん。夕方から。」

ジーン「そっか。」















ジーン「じゃあまた明日。」

アイビー「うん。またねジーン。」

ジーン「うん。気をつけてな。」

アイビー「ありがとう。ジーンもね。」















アイビーが立ち去る。
見えなくなるまでその後姿を見つめる。



















ジーン「・・・・・。」

マスター「振られちゃったわね。」


















ジーン「え?」

マスター「しょうがないわ。こうなる宿命だもの。」


















ジーン「・・・俺にはムリってことですか?」

マスター「あの子はあなたを選ばないわ。そういう子よ。」

ジーン「そんなの・・・わからないじゃないですか。宿命って変えられるんでしょ?」















マスター「運命(さだめ)ならね。」

ジーン「・・・・。」

マスター「諦めろとは言わないわ。努力するのもいいんじゃない?」

ジーン「・・・・。」

マスター「人間ですもの。抗うのもまたひとつの道よ。」


































ジーン「マスター、おかわり。」

マスター「は~い。」