Blue sky -sims3 story- へようこそ。
このブログはElectronic Arts社から発売されているPCゲーム「ザ・シムズ3」を使用したドラマ形式のストーリーブログです。
個人のファンサイトですのでEA社とは一切関係ありません。

〈 注意!〉
作中には卑猥な表現、画像も含まれております。
苦手な方はどうぞお引き取り願います。

2013/02/26

雪の日








深夜。
全員が帰ったあとにローガンとララは後片付けをしていた。



















ララ「ふぅ・・・。これで全部ね。」


食器洗浄機にお皿をつめて、ララがため息を漏らす。


ローガン「あとは俺がやっとくから、お前先に風呂入れよ。」













ララ「そう?じゃあ・・・先に入らせてもらうわね。」

ローガン「おう。」

















バスルームへ入ると、浴槽にお湯を張る。


ララ「 (さすがにちょっと疲れちゃったな・・・。今日はバブルバスにしようかしら。) 」
















服を脱いでお湯に浸かる。




















ララ「ふぅ~・・・。」


静かな浴室にララのため息が響く。
















ララ「 (それにしても・・・今日は楽しかったわね。大勢でパーティーなんて久しぶりだったし・・・。また来年もみんなで・・・・来年になったらラトたちの赤ちゃんも一緒かしら。それも楽しみね。) 」

















ララ「 (ダンスもすごく楽しかったな。ローガン、ダンスもうまいし・・・あの人に苦手なものなんてないんじゃないかしら?) 」

















ララ「 (私・・・・ジーンさんがアイビーと踊っててもなにも感じなかった・・・。それよりもむしろ・・・・。) 」


















ララ「ハァ~・・・・。」


















ララがバスルームから出てくる。
ローガンはまだキッチンに立っていた。


ララ「お風呂どうぞ。」

ローガン「ああ。コーヒー、お前も飲むか?」

ララ「ローガン、入らないの?」

ローガン「あとで入る。」











ララ「じゃあ・・・もらおうかしら。」



















二人がテーブルにつく。


ローガン「お前今日はあんまり呑んでなかったな。」

ララ「そう?」














ローガン「ジーンさんや母親の前で大失態犯すわけにいかないもんな。」

ララ「べつにそういうわけじゃないけど・・・。」
















ララ「そもそも私、いつもそんなに泥酔するほど呑まないわよ。あのときはたまたまよ。」

ローガン「そうか。」

ララ「ストレスもあって悪酔いしちゃっただけじゃないの・・・。」














ララ「そういえば明日日曜だけど、ローガンお休み?」

ローガン「いや、午後からちょっと調べ物しに図書館行ってくる。」

ララ「そうなの・・・。(休みだったら映画でもって思ったんだけどな・・・。) 」














ローガン「お前、好きなシリーズの映画がもうすぐ公開するとか言ってなかったっけ?」

ララ「え?・・・ええ。よく覚えてるわね・・・。今日公開したはずよ。」

ローガン「そうか。今度観に行くか。」














ララ「ローガン、つきあってくれるの?」

ローガン「ああ。来週だったら大丈夫だと思う。」

ララ「ホントに?じゃあ席予約しておくわね。」

ローガン「おう。」












ララ「ツリー、どうしましょうか?今から片付ける?」

ローガン「いや、今度でいいだろ。まだ出してから一週間もたってないし。面倒だからしばらく飾っておこうぜ。」

ララ「それもそうね。来年はもっと早めに出さないといけないわね。」

ローガン「来年はうちじゃなくてディーンちにしてもらおうぜ。」

































先に目を覚ましたアイビーがそっとベッドから抜け出す。



















振り返って、寝ているロミオの寝顔を見つめた。



















アイビー「 (よく寝てる・・・。ロミオ、最近疲れた顔してたしあんまり寝てなかったんだろうな・・・・。) 」













 
 



音を立てないように、窓際へ移動する。



















アイビー「 (雪・・・・まだ降ってる。) 」



















アイビー「 (ブリッジポートでこんなに降るなんて珍しいな・・・。今日の撮影は野外のはずだけど・・・・大丈夫かな?) 」


















アイビーが小さく体を震わせ、肩を抱く。


アイビー「 (暖房入ってるとはいえ・・・窓際はさすがに寒いな・・・。) 」















アイビー「 ! 」



















アイビー「ロミオ・・・・。起きたんだ?」

ロミオ「風邪ひくぞ。」


















アイビー「ふふっ。大丈夫だよ。ロミオがいてくれれば、あったかいから。」

ロミオ「あほ。二人で風邪ひいたらどうする。」

アイビー「そしたらベッドでも一緒にいられる。」














アイビー「もうそろそろでかける準備しないと・・・。」

ロミオ「今日の撮影野外なんじゃないのか?中止だろ。確認してみろよ。」

アイビー「そうかもしれないけど・・・あんまり時間ないから、スタジオのほうに切り替わるかな。」

ロミオ「・・・・行かせたくねぇな・・・。」











アイビー「終わったら・・・ここに戻ってきてもいい?」

ロミオ「ああ。」

アイビー「・・・嬉しい。」



































アリアナ「せんぱ~い。」



















アリアナ「ちょっと先輩!聞いてくださいよ~。」


服のよれを直しているリアのそばに、後輩のスタッフがかけよる。
















リア「どうしたの?」

アリアナ「さっきの休憩のとき彼からメールきてたんですけど、今日のデート、ずっと前から約束してたのに急にいけなくなったとか言い出したんですよ!どう思います?」

リア「ふぅ~ん。」












アリアナ「クリスマスもイブしか会ってくれなかったし、最近ちょっとおかしいんですよ。絶対浮気してると思うんですよね!」

リア「へぇ~。大変だね~。」

アリアナ「もう絶対浮気はしないって約束したのに!むかつきません?」

リア「そうだね~。」












リア「 (またはじまった。もう毎日のように愚痴聞かされてる・・・。彼氏の愚痴、家族の愚痴、友人の愚痴・・・ホント毎回おんなじようなことばっかり愚痴ってる。)」
















アリアナ「それでね先輩。私絶対怪しいと思ってこのあいだ彼の携帯見たんですよ。そしたらロックかかってて!前はロックなんかかけてなかったのにですよ?絶対怪しいですよね?」

リア「そうだねぇ~。」















リア「 (どうでもいいっつーの。だいたい、毎回おんなじような恋愛ばっかりしてるあんたが悪いんでしょ。もっと経験を活かしなさいよ。かといって人のアドバイスは聞きやしないし。結局愚痴ってばっかりの人って、聞いてほしいだけなのよね。誰かに聞いてもらってストレス発散してるんだろうけど、聞くほうの身にもなりなさいっつーの。こっちがストレスたまる。) 」














リア「 (だから私はなにも言わない。貝になる。どうせアドバイスしたって無駄なんだから。適当に返事しとけばいいのよ。それで相手は気が済むんだから。) 」

















リア「 (でもこういうやつにかぎって、人の相談は超適当に返すのよね。相手の気持ちわかってないんだから。だからいつまでも同じようなこと愚痴ってるんだろうけど。結局人の気持ちがわからないのよ。完璧な自己中ね。) 」
















リア「 (あんたがどれだけの人間だっていうの?毎回愚痴がでるほど、あんたはすごい人間なわけ?たいした人間でもないのに・・・。第一たいした人間だったら人に愚痴なんて言わないわよ。そこに気づきなさいよね。) 」














リア「 (ああもうホント嫌になる。そしてそれをはっきり言えない自分も嫌・・・。真ん中っ子って、相手の顔色ばっかりうかがっちゃう・・・。私、末っ子に生まれたかったな・・・。) 」

アリアナ「・・・なんですよね!どう思います?先輩。」

リア「そうね~・・・あ、お客さんよアリアナ。ほら、レジに戻って。」














リア「いらっしゃいませ~。」

アリアナ「いらっしゃいませ~。」
















リア「 ! 」

ララ「あなた・・・・ローガンの・・・。」






2013/02/23

2013/02/19

クリスマスパーティー 後編






























笑い声の絶えない室内に、チャイムが鳴り響く。


ローガン「アイビーか。やっと来たな。」


ローガンが立ち上がる。















ドアを開ける。


アイビー「じゃじゃ~ん!メリ~クリスマ~ス!」


アイビーがおどけて笑う。














ローガン「呑んできたのか。」

アイビー「だってパーティーはしごだもんw」

ローガン「ロミオさんはどうした?」

アイビー「今日は来られないって。」

ローガン「ジーンさん来てるぞ。」













アイビー「え・・・?なんでジーンが・・・・。」

ローガン「ララが呼んだんだ。レオンさんも来るからって。俺が誘うように言ったんだけどな。」

アイビー「そうなんだ・・・。」

ジェニファー「アイビーちゃん!」













アイビー「ジェニファーさん・・・。」

ジェニファー「待ってたのよ!遅かったのね。」

アイビー「すみません。まさか来てるなんて思わなくて。」
















ジェニファー「びっくりした?」

アイビー「はい。」

ジェニファー「ララちゃんがジーンのこと呼んでくれたの。おまけで私もついてきちゃったんだけどね。」

アイビー「そうだったんですね。」













ジェニファー「その衣装、とっても素敵ね!」

アイビー「今日事務所のクリスマスパーティーがあって・・・。そのまま着たので・・・すいませんこんなかっこで。」

ジェニファー「ううん。とってもかわいいわ。アイビーちゃんに似合ってる。さすがモデルさんね。」














ラトーシャ「アイビー遅~い。」

アイビー「ごめんごめん。」

ララ「顔真っ赤よw 珍しいわね、アイビーが呑むなんて。」

アイビー「呑まされちゃって。」














ディーン「モデル事務所のパーティーか?」

アイビー「うん。忘年会も兼ねて毎年やってるから。」

ララ「シェアハウスのときも毎年行ってたわね。」

アイビー「うん。最近はもう仮装パーティーみたいになってて。」














ジーン「それ、似合ってるよ。」

アイビー「ありがとう。」

ジェニファー「その衣装、もしかしてジーンに?」

アイビー「はい。毎年スタイリストさんにお願いしてたので。今年のはジーンが用意してくれて。」

ジェニファー「そうだったのね。どうりでアイビーちゃんにピッタリの衣装だと思った。」

アイビー「・・・・。」

ジェニファー「そういえばアイビーちゃん、彼はどうしたの?一緒に来るんだと思ってたわ。」









アイビー「彼は・・・仕事が忙しくて。」

ララ「そうなの?」

アイビー「うん・・・。春にモデルの写真集が出るからそれの編集とかがあるみたいで・・・。みんなによろしくって。」

ローガン「そうか。残念だな。」













ジーン「ロミオさん忙しそうだもんな。モデルからの指名も多いし。」

アイビー「うん・・・。」

ジェニファー「大変なのねぇ。」














アイビー「はい・・・。」

ララ「アイビー、なに飲む?ビールでよかったかしら。」

アイビー「いや、ちょっともう呑みすぎちゃったからジュースで。」

ララ「ジュースね。了解。」













2時間が経過した。
時刻はすでに23時を回っている。





















ディーン「あっ。」

ラトーシャ「この曲・・・。」

ジェニファー「どうしたの?」
















ディーン「プロムのときラトと踊ったのがこの曲で、思い出の曲なんです。なっw」

ラトーシャ「懐かしいね。」

ディーン「ラト、踊ろうぜ。」

ラトーシャ「え?でも・・・。」













ディーン「いいからほらっ。」

レオン「ヒューヒューw」

ラトーシャ「ちょ・・・レオンさん・・・。」

ディーン「ラト、早く。」

ラトーシャ「え・・・・うん・・・・。」












二人が部屋の片隅でスローダンスをはじめる。


レオン「あいつらホントらぶらぶだなw」

ララ「あら、素敵じゃない?羨ましいくらいだわ。」

レオン「そうかぁ?」













ジーン「レオンの辞書にロマンチックの文字はないからなw」

アイビー「そうだねw」


みんなが二人のダンスを見守る。















レオン「お前らも踊れよ。」

アイビー「え?」

レオン「アイビーとジーンだよ。昔つきあってたろ。」

ジーン「昔の話だろw」














ジェニファー「いいじゃないの昔の話でも。私も二人のダンス、見たいわ。」

ジーン「母さん・・・・。アイビーには恋人もいるんだから。」

レオン「別にいいだろ。いまここにはいないんだしダンスくらいさ。」

ジーン「でも・・・・。」













ジーンをみつめるララ。
その視線にローガンが気づく。



















ローガンが立ち上がる。


ローガン「ララ、踊るぞ。」

ララ「え?」














ララ「なんで私が・・・。」

ローガン「いいから早く来い。」

ララ「・・・・。」


しぶしぶとララがイスから立ち上がる。














ローガンとララがエントランスで踊り始める。




















ローガン「お前にそんな風に見つめられてたらあの二人も踊りにくいだろ。」

ララ「ローガン・・・・ジーンさんとアイビーのことうまくいけばいいと思ってるの?」

ローガン「ロミオさんよりはな。」

ララ「どうして・・・・。ロミオさんとアイビー・・・うまくいってないの?」

ローガン「お前はいつも自分のことで頭いっぱいだから、周りのこと見えてないんだろ。」

ララ「・・・・。」











ジェニファー「ほら。あなたたちもっ。」

ジーン「母さんもしつこいなぁ。」

ジェニファー「いいじゃないの。せっかくのクリスマスイブなんだから母さんのリクエストくらい聞いてくれても。」

ジーン「まったく・・・。」













ジーン「アイビー・・・踊ってくれる?」




















アイビー「う、うん・・・・。」




















二人が立ち上がり、ゆっくりとダンスをはじめる。
ジェニファーがそれをやさしいまなざしで見守る。


















ジーン「なんか・・・ごめんな。」

アイビー「え?」

ジーン「母さん、ああ見えて言い出したら聞かない性格なんだ。」
















アイビー「そうなんだ?」

ジーン「年のせいかな~?最近よけいに気が強くなってさw」

アイビー「きっとジーンがそばにいてくれるから、わがままになってるのかもね。甘えたいんだよ。」

ジーン「そうなのかな~?」













ジーン「パーティーはしごって大変だなw」

アイビー「事務所のは私メインじゃないから大丈夫。明後日のBiBiの忘年会は絶対出なくちゃいけないんだけど。」

ジーン「看板だもんな。」

アイビー「ジーンも出るんでしょう?」

ジーン「うん、撮影のあとに。」

アイビー「そっか。」









ララ「あの子、結局来なかったじゃない。」

ローガン「ああ。仕事で忙しいらしい。」

ララ「そうなの・・・。」

ローガン「うん。・・・なぁ、覚えてるか?」













ララ「え?」

ローガン「プロムのときのダンス。お前、俺の足踏んだよなw」

ララ「そうだったわねw」

ローガン「お前みかけによらずダンス下手だったもんな。しかもヒールでさ。血豆になったんだぞ。」

ララ「ふふっ。ごめんなさいw」













ララ「ダンスは下手でも、女王の座は私が獲得したわよ?」

ローガン「そうだったw 後でアイビーに勝ったって、うれし泣きしてたな。」

ララ「うるさいわね。昔のことよ。」

ローガン「昔も今も、お前のプライドの高さは全然変わってねぇよ。」

ララ「ローガンこそ・・・女遊びは全然変わらないわ。」

ローガン「お互い様、だな。」










ディーン「いてっ!」

ラトーシャ「ご、ごめんwww」

ディーン「いあ、大丈夫w」

ラトーシャ「ホントに?」

ディーン「うんw そのくつヒール低いし。」












ラトーシャ「ごめんね。」

ディーン「大丈夫だよw」


二人が再び手をとり合い、ダンスをはじめる。
静かな音楽が流れる中、3組の男女がダンスを踊っていた。