2013/01/29

感嘆








ラトーシャ「ふんふん~♪」




















ラトーシャ「~♪」


夕食を作るラトーシャ。
機嫌がいいのか鼻歌を口ずさんでいる。
















ラトーシャ「!」


突然の吐き気にみまわれ、口元を押さえる。



















ラトーシャ「うっ・・・!」

















慌ててバスルームへと走る。




















ラトーシャ「うっ・・・・げほっ!ごほっ・・・・。」




















胃の中のものをすべて吐いたら少し落ち着いた。
ふらふらと立ち上がる。


ラトーシャ「はぁ・・・。」
















ラトーシャ「 (最近ウイルス性の風邪が流行ってるっていうし・・・もしかしてそれかな?なんだか寒気もする・・・。明日仕事休んで病院行ってこよう。ディーンにうつさない様にしないと・・・。) 」


















ロビン「驚いたわ。まさかローガンから連絡がくるなんてね。」

ローガン「番号変わってなくてよかったよ。」



















ローガン「お前、呑まないのか?昔よく一緒に飲んでたよな。」

ロビン「私、妊娠してるのよ。」

ローガン「そうなのか?」

ロビン「できちゃった結婚なんだけどね。今年式をあげたばかりよ。」












ローガン「お前が母親か~。なんだか不思議な感じだな。」

ロビン「そうね。」



















ロビン「ディーンと別れて、私もいろいろあったのよ。」

ローガン「・・・・。」

ロビン「今の旦那はしがないサラリーマンだけど、私のこと大事にしてくれるしすごくいい人よ。結婚してよかったと思ってるわ。」

ローガン「そうか。」












ロビン「それよりも、なにがあったの?ディーンのことよね?」

ローガン「よくわかるな。」

ロビン「こう見えても私、探偵やってたのよ?」


ローガンがいままでのことを話す。













ロビン「ふぅ~ん。脅すなんて最低な女ね。まぁバチェラーパーティーで撮られるようなことするディーンも相変わらずだけど。あの人どっか抜けてるとこあるのよね~。」

ローガン「お前には酷だと思うが、助けてほしい。」

ロビン「別に酷なんかじゃないわよ。ディーンとはもう昔のことよ。」

ローガン「そう言ってくれると助かる。」








 




ロビン「でも私、こんな体だしもう仕事辞めちゃったのよ。」

ローガン「だよな・・・。」

ロビン「今年の春までは働いてたんだけどね。」

ローガン「そうなのか。」

ロビン「でも紹介してあげるくらいならできるわよ。」











ローガン「ホントか?探偵事務所もいろいろあるからな。ちゃんとしたところがよかったんだ。」

ロビン「大丈夫。うちは業界でもわりと評判いいところだから。ただちょっとその分割高だけどね。」

ローガン「そのへんなんとかならないかな?」

ロビン「内容にもよるんだけどね~。」












ロビン「身辺調査でしょう?危ない女じゃなければそんなにお金かからないと思うけど、ショアの出身だっけ?」

ローガン「ああ。」

ロビン「なら出張代もかかるから結構行くかもしれないわね。」

ローガン「そうか。あいつは全部出すって言ってるけどな。」

ロビン「なんとか安くしてもらえないか聞いておくわ。」

ローガン「頼む。あいつもお前に会いたがってたぞ。」









ロビン「そう・・・。お互い既婚者同士だし、妊婦の元カノになんか会ってもしょうがないのにね。」

ローガン「・・・・。」

ロビン「元気だったって伝えておいて。」

ローガン「わかった。」













ロビン「あとで事務所に連絡しておくわ。明日あなたのところへ電話がいくはずよ。」

ローガン「わかった。よろしく頼むよ。」

ロビン「ええ。」



































女医「4週目ね。」

ラトーシャ「え・・・?」


















女医「あなた、妊娠してるわよ。」




















ラトーシャ「妊娠・・・・?」

女医「前に生理がきたのはいつ?」

ラトーシャ「生理不順で・・・・。」

女医「そうなの?でも、赤ちゃんが生まれるようなことをした覚えはあるのよね?」

ラトーシャ「はい・・・。(サンリットのときかな・・・。) 」











女医「あなた、ご結婚は?」

ラトーシャ「してます。今月式をあげたばかりで・・・。」

女医「そうなの。それなら問題なさそうね。おめでとう。」

ラトーシャ「ありがとうございます・・・。」

女医「新婚生活がちょっと短いかもしれないけど、喜ばしいことよね。」











女医「なにも問題ないとは思うけど、帰って旦那さんとちゃんと話し合ってね。」

ラトーシャ「はい・・・。」

女医「それから体は冷やさないように。」

ラトーシャ「はい。」











ラトーシャが病院から出てくる。




















入り口で立ち止まる。


ラトーシャ「 (私が・・・妊娠・・・・?) 」

















ラトーシャ「 (赤ちゃん・・・///// ディーン、喜んでくれるかなぁ?) 」


愛おしそうにおなかを擦る。















ラトーシャ「 (お祝いにケーキでも買っていこうかな?料理するとまた吐いちゃうかもしれないし・・・。そうしよう!) 」



















ローガン「わかりました。ありがとうございます。引き続き、調査のほうをお願いします。」



















電話を切ると、すぐにまたどこかへかける。




















ローガン「ディーンか。今探偵事務所から連絡があった。」

ディーン『ホントか?それで?』

ローガン「本名はエミリー・ガイルス。26歳、俺たちと同じ年だ。」

ディーン『エミリー・ガイルス・・・。』

ローガン「出身はショアで中学はお前と同じ、第一中だ。覚えてるか?」

ディーン『いや・・・、7クラスもあったし、中学のやつとは高校で別れてから連絡も取ってないし、ほとんど覚えてない・・・。』









ローガン「アルバム持ってるか?それか卒業名簿。」

ディーン『俺は持ってないけど・・・・アイビーなら持ってるかも。』

ローガン「アイビーか。連絡とってくれるか?。」

ディーン『わかった。でもあいつ仕事だと思うから帰り遅いかも。』

ローガン「了解。とりあえず今からウェイロンの店で落ち合おう。」

ディーン『おう。』










ララがリビングでテレビを見ているとローガンが部屋から出てきた。


ララ「・・・でかけるの?」















ローガン「ああ。」

ララ「遅くなる?」

ローガン「たぶん。電気消してていいから。」

ララ「わかったわ・・・。」













ララ「いってらっしゃい。」

ローガン「ああ。いってくる。」


ローガンが立ち去る。















ララ「 (あれから、二人っきりになる時間がなくて、ゆっくり話せてないわね・・・・。) 」




2013/01/26

友達







ある日、アイビーの元へ一本の電話がかかってきた。





















アイビー「もしもし。」

ジェニファー『アイビーちゃん?私。』

アイビー「ジェニファーさん?」

ジェニファー『今ね、下の公園にいるの。アイビーちゃんいま仕事?』














アイビー「いえ、部屋にいます。すぐ向かいますね。」

ジェニファー『ホントに?よかった。待ってるわね。』

アイビー「はい。」
















公園にたどり着くとジェニファーが一人でブランコに座っていた。


アイビー「ジェニファーさん。」

ジェニファー「あ、アイビーちゃん!」















ジェニファー「来てくれてありがとう。」

アイビー「いいえ。ジェニファーさんは病院帰りですか?」

ジェニファー「そうなの。週2回って決まっててね。」

アイビー「そうなんですか。大変ですね。」

ジェニファー「もう慣れっこよw」












アイビー「寒いでしょう?うちでお茶しますか?」

ジェニファー「アイビーちゃんこのあとお仕事?」

アイビー「いえ。今日は夕方から撮影があって。」

ジェニファー「そうなの。じゃあお昼の間は時間あるのね?」

アイビー「はい。」












ジェニファー「よかったらうちに遊びに来ない?」

アイビー「え?ジーンのおうちに・・・?」

ジェニファー「橋の向こうの小さなおうちだけど、景色はすごくいいのよ。ね?」

アイビー「でも・・・勝手にお邪魔するのはジーンにも悪いですし・・・。」












ジェニファー「そんなこと気にしなくていいのよ。あの子は今でかけているし。」

アイビー「そうなんですか?」

ジェニファー「ええ。アイビーちゃんは私のお友達ですもの。是非遊びに来てほしいの。」

アイビー「じゃあ・・・行こうかな?」

ジェニファー「ホントに?嬉しいわ~。」










バスから降りて家までの道を少し歩く。
川沿いにある小さな家にたどり着いた。
古い家だがクリスマスの装飾が施してある。

ジェニファー「ここなのよ。」















アイビー「装飾が・・・。そういえばもうすぐクリスマスですもんね。」

ジェニファー「このおうち、ちょっと地味でしょう?だからイルミネーションがみたいって言ったらジーンがやってくれたの。」

アイビー「素敵ですね。」

ジェニファー「でしょう?夜になると川辺に反射して綺麗なのよ~。」











ジェニファーが鍵を開けて中に入る。


ジェニファー「あがってちょうだい。コーヒーでいいかしら?」

アイビー「はい。お邪魔します。」














アイビー「あ、ネコちゃん。」

ハイジ「ニャ~。」

ジェニファー「ハイジっていうのよ。」

アイビー「ハイジちゃん、こんにちは~。よろしくね。」

ハイジ「ニャ~。」


ハイジがアイビーの差し出した指先のにおいをかぐ。









ジェニファー「私が一人でも寂しくないようにって、先週ジーンがもらってきてくれたの。」

アイビー「そうなんですか。」

ジェニファー「あの子ってば、ホント優しいのよね。マザコンって言われそうだけどw」

アイビー「そんなことないです。












ジェニファー「どうぞ~。」


ジェニファーがテーブルにコーヒーを置いてソファーに腰掛ける。


アイビー「ありがとうございます。」














ジェニファー「ジーンにね、この前アイビーちゃんと偶然会ったって話したら、びっくりしてたわ。」

アイビー「そうなんですか?職場ではなにも言ってなかったです。」

ジェニファー「そうなの?ふふっ。やっぱりちょっと恥ずかしいのかしらねw 元彼女と母親が友達になったなんて。」













アイビー「でも、今は職場仲間ですし、ジーンとはいい友達です。」

ジェニファー「そう?」

アイビー「はい。スタイリストとしてもすごく頼りになるし、私もいつもお世話になってますから。」















ジェニファー「アイビーちゃんは、やっぱり恋人がいるのよねぇ?」



















アイビー「え・・・・まぁ・・・・そうですね・・・。(恋人・・・と呼んでいいのか・・・。最近はスタジオでもたまにしか会ってないけど・・・・。会っても話もしてないしな・・・・。) 」


















ジェニファー「その人とは長いの?結婚とか考えてる?」

アイビー「・・・・。」

ジェニファー「ごめんなさいね。プライベートのことを質問攻めしちゃって。」

アイビー「いえ・・・。」












ジェニファー「私もね、ジーンには早くいい人をみつけて結婚してほしいの。私がいなくなったらあの子はたった一人になってしまうでしょう?」

アイビー「そんな・・・。」

ジェニファー「それにね、せめて彼女でも作ってもらえれば、心の拠り所ができるでしょう?あの子、今は金銭面や私のことで、いろいろストレスも多いと思うのよね。」

アイビー「・・・・。」










ジェニファー「喉渇いちゃったわね。アイビーちゃん、おかわりどう?」

アイビー「私はまだ大丈夫です。」

ジェニファー「そう。ごめんなさいね。ストーブが壊れていてこの家とても寒いでしょう?もうすぐ暖炉をつけることになったんだけど、年末だから忙しいらしくて業者さんがまだ来ないのよ~。」

アイビー「大変ですね。川沿いで風もあるでしょうし。」

ジェニファー「そうなのよね~。寒いからあたたかいものばっかり飲んじゃうわw」








アイビー「ジェニファーさん、おトイレ貸してもらってもいいですか?」

ジェニファー「ええ。そこのドアよ。」

















アイビー「 (そこ・・・ここかな?」


一番手前のドアを開けて入る。

















そこは寝室だった。


アイビー「 (あれ?違ったみたい。) 」

















アイビー「 (製図台・・・ジーンの部屋?) 」




















壁の奥のポスターに目がいく。


アイビー「あ・・・。」
















アイビー「 (この写真・・・私がBiBi専属になってすぐの頃のだから、もう3年も前のなのに・・・・。) 」



















ドアが開いてジェニファーが入ってきたことに、アイビーは全く気づかなかった。


ジェニファー「あの子の部屋よ。」















アイビー「ジェニファーさん、すいません私・・・。」

ジェニファー「いいえ。紛らわしい言い方をしてしまった私が悪いの。」

アイビー「・・・・。」

ジェニファー「あの写真ね。この街へくる前から持っていたものだそうよ。」











ジェニファー「あの子、あなたのファンなのね。きっとずっとあなたのこと応援していたんだと思うわ。」

アイビー「・・・・。」

ジェニファー「本当はあなたがまたジーンと・・・って望んでいたけれど。お互いもう大人ですものね。そう簡単にはいかないわよね。」













アイビー「・・・・。」




















数時間後。


アイビー「私、そろそろ帰りますね。」


アイビーが立ち上がる。














ジェニファー「もう少ししたらあの子も帰ってくるわ。最近車を買ったのよ。中古だけれど。あの子が送っていくからもう少しだけ、ね?」

アイビー「いえ。ジーンも忙しいでしょうし。タクシー呼びますから大丈夫です。」

ジェニファー「タクシーなんて高いわ。」














アイビー「大丈夫です。コーヒーご馳走様でした。また遊びに来ます。」

ジェニファー「ホントに?また来てくれる?」

アイビー「はい。もちろんです。」

ジェニファー「アイビーちゃん、クリスマスはどうしてるの?」

アイビー「クリスマスは友達と集まってパーティーする予定で。」

ジェニファー「そうなの・・・。」










玄関のドアが開いてジーンが帰ってきた。


ジーン「ただいま~。」

ジェニファー「おかえりジーン。」















アイビー「おかえりなさい・・・。」

ジーン「アイビー・・・?なんで・・・・。」

ジェニファー「私が来てもらったのよ。」
















ジーン「母さん・・・。またムリ言って来てもらったんじゃ・・・。」

アイビー「違うの。私も暇してたから・・・。」

ジーン「ホントに?ごめんな、遠いのに・・・。」

アイビー「ううん。」

ジェニファー「ジーン、アイビーちゃんのこと送っていってあげて。」

ジーン「うん・・・。もう帰るのか。」

アイビー「私、ホントに大丈夫ですから。タクシー呼びますし。」









ジーン「いいよ。送っていく。これから仕事?」

アイビー「うん・・・。」

ジーン「家でいいの?」

アイビー「うん。」

ジーン「わかった。じゃあ行こうか。」












アイビー「ありがとう・・・。」

ジーン「うん。母さんも、あんまりアイビーのこと困らせるなよ~。」

ジェニファー「わかってるわよ。アイビーちゃん、また遊びに来てね。」

アイビー「はい。お邪魔しました。」













車に乗り込む。


ジーン「忘れ物ない?」

アイビー「うん。大丈夫。」

ジーン「じゃあ行くよ。」

アイビー「はい。お願いします。」











ジーン「今日はなんの撮影なの?」

アイビー「来年出る・・・写真集の・・・。」

ジーン「そっか。忙しいんだね。」

アイビー「うん・・・。」

ジーン「・・・もしかしてさ・・・。」

アイビー「・・・うん。」

ジーン「部屋、みた?」









アイビー「うん・・・・////」

ジーン「マジかw うわ~。超はずいな・・・//// 母親にエロ本見つかったときより恥ずかしいわ////」 

アイビー「・・・・ごめん。」

ジーン「いや・・・どうせ母さんだろ?全く・・・、なに考えてんだか。」












アイビー「ジェニファーさん・・・すごくジーンのこと想ってるよ。心配してる。」



















ジーン「そうだな~。俺もこの年で親に心配かけて・・・。ダメな男だよなw」

アイビー「ううん。そんなことない。」

















アイビー「ジーンは立派だよ。すごく立派。」

ジーン「いやいやw」

アイビー「私、なにも知らなかったから。ジーン、いろいろ大変だったんだね。」

ジーン「・・・・生まれたときから貧乏だったから、そんなに苦労したとは思ってないけどな。」












ジーン「アイビー。」

アイビー「うん?」

ジーン「母さんのこと・・・めんどくさいとは思うけど、よろしく頼むな。」

アイビー「めんどくさいなんて思ってないよ。私も、友達ができて嬉しいんだ。」

ジーン「そっか。・・・・ありがとな。」

アイビー「うん。」









アイビー「暖炉、早くくるといいね。」

ジーン「ああ。そうだなw」